英国で古くから愛されてきたキャラクターアイテム、トビージャグのご紹介です。
「トビー・ジャグ/Toby Jug」の由来は18世紀。
もともとはビール(もしくはエール)ジャグで、座って飲む男性の姿をかたどっており、
三折り帽とフロックコート、パイプとなみなみとビールが入ったマグをもっている・・・というのが、お定まりのスタイルです。
名前の由来は諸説あります。
かつて2000ガロン(1ガロン約4.5リットルとすると9000リットル!!?)ものエールを飲み干したといわれる
Toby Fillpotをモデルとしたというもの。
このToby Fillpotは、1761年発表のイングランドの酔歌「The Brown Jug」にも歌われています。
また、シェークスピアの12夜/Twelfth Nightにでてくる大酒のみのサー・トビー・ベルチ/Sir Toby Belchからの名前、という説もございます。
どちらにしても、大酒のみのご仁をモデルにしたことは間違いないと思われます。
このころから焼き物が盛んだったスタッフォードシャーで作られるようになり、とても人気となりました。
ジョッキとはいえ、形としては使いずらく実用と言うよりは装飾的なものであるため、
小さなものも作られるようになり、ミルクピッチャーや、ディスプレイ用のセットなどへと広がっていきました。
例えばディケンズの小説の登場人物キャラクタートビージャグ等が人気のようです。
今回ご紹介するトビージャグはやや大きめ、窯元は「Denton China」。
1945年にStoke-on-TrentのLongtonで創業し、陶器の花飾りや小鳥のフィギュアなどの造形物を得意としていました。
1968年には Aynsleyに買収され、翌年にはブランド名としても存続しなくなってしまった、20数年のみ操業していた窯元です。
どちらかといえば素朴な手触りのトビージャグは、定番通り片手にジョッキ、片手にはパイプを持ち、ご機嫌な赤ら顔をした可愛らしいもの。
このままディスプレイしていただいたり、花瓶にしていただいても素敵かと思います。
英国から来た小さな大酒のみを是非愛でて上げて下さい。
在庫数:1点
材質:陶器
推定製造年代:1945-1968年
Country:英国
サイズ:幅8cm 奥行き12cm 高さ14.7cm
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